2025年9月5日に最新作『カラダ探し THE LAST NIGHT』が公開となり、これを機に原点である前作の映画『カラダ探し』(2022公開)をおさらいしておきたいと思う方も多いのではないでしょうか?
この映画は、深夜の学校に現れる“赤い人”に追われながら、繰り返される7月5日の恐怖に立ち向かう高校生6人の物語です。
本記事では前作のストーリーをネタバレなし/あり両方のストーリー解説と、原作との違いをまとめ、最新作をより深く楽しむための復習ガイドとして紹介します!
映画『カラダ探し』の基本情報
2022年に公開された映画『カラダ探し』は、ウェルザード原作の大人気ホラー小説を実写化した作品です。
ここでは映画の基本情報として、公開年や監督・主要キャスト、そして原作概要について整理していきます!
公開年、監督、原作概要
映画『カラダ探し』は、2022年10月14日に公開されたホラー作品です。
監督は羽住英一郎。『踊る大捜査線』シリーズので助監督を務め、2004年に『海猿』で映画監督デビューした方なんです!その後も『暗殺教室』などの監督を務めており、娯楽性が高くテンポの良いエンタメ映画を作るのが特徴。
原作は、ウェルザード氏による小説『カラダ探し』で、小説投稿サイトで連載され、その後『少年ジャンプ+』(集英社)で漫画化もされた大人気シリーズです。“赤い人に追われるループ型ホラー”という設定が、10代〜20代を中心に話題を呼んでいる作品です。
主要キャスト(主演/ヒロイン/赤い人)
本作の主人公・森崎明日香を演じるのは、女優の「橋本環奈」。映画における主人公で、クラスで孤立する中、とあるきっかけで“カラダ探し”に巻き込まれる役どころで、恐怖に立ち向かう強さと繊細さを熱演しています!
そして、彼女の幼なじみ・伊勢高広役には、俳優の「眞栄田郷敦」が抜擢。クールながらも仲間を気遣う誠実さと正義感を併せ持ち、物語の中で重要な支えとなる存在を演じました。
そして物語のカギを握るのが、全身を血に染めた不気味な存在“赤い人”。こちらは、子役の「安永星良」が演じています。その圧倒的な恐怖演出によって、観客に強烈なインパクトを与えています。
あらすじ(ネタバレなし)
ここでは、公式サイトで紹介されている範囲をもとに、ネタバレなしでストーリーを整理していきます!

学校に呼び出される主人公たち
7月5日、主人公・森崎明日香(橋本環奈)は、見知らぬ少女から「ワタシのカラダ、探して」と告げられる。その日の夜、気づけば幼馴染の伊勢高広(眞栄田郷敦)や同級生達と共に、深夜の学校へ――。
そこで待ち受けていたのは、全身を血に染めた不気味な存在“赤い人”でした。
赤い人に追われる“カラダ探し”のルール
午前0時になると全身を血に染めた不気味な存在“赤い人”が現れ、学校内を徘徊し始める。
“赤い人”から逃れる唯一の方法は、バラバラに隠された“カラダ”をすべて見つけ出すこと。それまで、たとえ命を落としても“カラダ探し”は終わらず、翌朝には再び同じ日が始まり、恐怖のループは繰り返される。
恐怖が繰り返されるループ型ホラー――それが、“カラダ探し”の最大の特徴です。
映画(ネタバレなし)簡潔ポイント
- 謎の少女の一言から始まる“恐怖のループ”
- 深夜の学校で現れる“赤い人”から逃げるサバイバル
- カラダのパーツを全て集めない限り、同じ日が繰り返される
- 恐怖の中にも友情や絆が描かれる青春ホラー
ネタバレありストーリー(時系列でまとめる)
以下、映画『カラダ探し』(2022年)の物語を「序盤 → 中盤 → クライマックス → ラスト結末」に沿ってまとめました。

序盤(仲間と最初のカラダ探し)
映画では、主人公・森崎明日香(橋本環奈)が、クラスで孤立している様子から始まります。そんな彼女の前に、見知らぬ少女が現れ、「ワタシのカラダ、探して」と告げると姿を消してしまいます。
やがて時計が深夜0時を指すと、明日香は幼なじみの伊勢高広(眞栄田郷敦)、同級生の柊留美子(山本舞香)、清宮篤史(神尾楓珠)、浦西翔太(醍醐虎汰朗)、鳴戸理恵(横田真悠)らと共に、突然深夜の学校で目を覚まします。
そこで現れるのが、全身を血で染めた不気味な存在の“赤い人”。6人は次々と惨殺されますが、翌朝になると再び「7月5日」の朝に戻っていました。
6人は、自分たちが“同じ日を繰り返している”こと、そして少女のバラバラに隠された“カラダ”をすべて見つけ出す“カラダ探し”に巻き込まれていることに気づきます。
中盤(犠牲・緊張感の増加)
ループを繰り返す中で、6人は連携しながら体のパーツを探していきます。そんな中、30年前に「小野山美子」という少女が惨殺された事件が関係していることを突き止めます。
あらゆる場所を探し、カラダのパーツを発見していきますが、そのたびに“赤い人”に襲われ、何度も死を繰り返すことに。
そして探索を進める中、“赤い人”が突如巨大化し、理恵(横田真悠)がその口に飲み込まれてしまいます。
次の日になると、カラダ探しのメンバー以外、誰も理恵の存在を覚えておらず、まるで最初からいなかったかのように消えていたのです。

“赤い人”プレデターみたいな顔になってたよぉ…
クライマックス(赤い人との最終対決)
カラダのパーツを集め終える直前、“赤い人”との攻防がついに激化。
新たに判明した事実は、――“赤い人”の口から飲み込まれた者は、復活することもなく、この世から存在を消されてしまうという事。
それを知ったメンバーたちは、極限の緊張感の中で最後のパーツを探し続けます。
そして次々と仲間が犠牲になる中、明日香たちは力を合わせ、ついに最後のパーツを発見。
仲間の想いを胸に、すべてのパーツを集め、“カラダ探し”を終わらせました。
ラスト結末(生存者・赤い人の正体)
全てのカラダが揃った瞬間、「7月5日」のループは終わり、明日香(橋本環奈)たちはついに「7月6日」を迎えることができました。
“赤い人”に口から飲み込まれた仲間たちも元に戻りましたが、“カラダ探し”での出来事の記憶は失っており、恐怖も、一緒に過ごし仲が深まった記憶もなかったことになっていました。
そんな中、偶然にも文化祭の実行委員として、かつて“カラダ探し”を共にしたメンバーが再び集まります。ふと明日香が“カラダ探し”の最中に高広(眞栄田郷敦)からもらったネクタイピンを落とします。そのネクタイピンを拾い上げた高広の中に、記憶の断片がよみがえり、物語が終わります。
エンドロールが流れた後、30年前の被害者・小野山美子に関する新聞記事が、突如として「森崎明日香」の名前に変わり、不気味な余韻を残したまま物語は幕を閉じます。
映画(ネタバレ)簡潔ポイント
- 6人は少女・小野山美子のバラバラになったカラダを探す“カラダ探し”に強制参加させられる。
- ループを繰り返す中で、“赤い人”口から飲み込まれた者は「存在ごと消える」という恐怖の真実が判明。
- 仲間の犠牲を経て、明日香が最後のパーツを見つけ、ついに“7月5日”のループを終わらせる。
- 最後に、惨殺事件の新聞記事が現れ、小野山美子の名前から明日香の名前へと変わり物語は幕を閉じる。
映画版と原作の違い
映画版は、エンタメ性を高め、テンポを速くし、青春要素を強調した作りとなっており、原作小説とは大きく異なる部分がいくつもあります。
ここでは、映画版『カラダ探し』(2022年)と原作小説との違いを詳しくまとめてみました!


【原作】
著者 「ウェルザード」
レーベル「ケータイ小説文庫/スターツ出版文庫/双葉社ジュニア文庫」
※レーベルの違いは、児童向けにフリガナの記載や挿絵のイラストが違ったりしています。
オススメは、画像にもある「ケータイ小説文庫」です。
【映画】
監督「羽住英一郎」
配給「ワーナー・ブラザース映画」
年齢区分「PG12指定」
繰り返す日の違い
小説ではループする日が「11月9日」、そして映画では「7月5日」に変更されています。
夏という舞台設定にすることで、海に遊びに行くなどの青春的なシーンを挿入でき、ホラーの中にも爽やかさを加えています。小説でも海に行くシーンはあるものの、映画ほど明るくはなく高広の親戚の家が漁港付近のため、気晴らしに立ち寄るという感じで、あくまで恐怖の合間の一幕として描かれています。
カラダ探しの発端とルール
小説では、明日香の友人・遥から頼まれる事によって“カラダ探し”が始まり、学校の玄関から物語が展開します。
一方、映画では礼拝堂から始まり、探す対象も30年前の被害者・小野山美子に変更されています。さらに、ルールもシンプルとなり、海外文献の要素が登場するなど独自のアレンジされています。
キャラクターの追加・変更
小説の主要メンバーは、「明日香・高広・理恵・翔太・留美子・健司」に加え、「遥」が存在します。映画では、「健司」の代わりに「清宮篤史」が追加され、登場人物の性格や関係性も大きく変化しています。
例えば、小説の翔太はずる賢い頭脳派で、ある時は仲間に“赤い人”を押し付ける卑怯な一面があり、高広に殴られる場面もありますが、映画では、どこか自信がなさそうな頭脳派で“カラダ探し”のブレインとして、作戦を考えたり、“カラダ探し”の海外文献の解読に貢献していました。
高広は、小説ではやや荒っぽい不良的な要素があったものの、映画版ではその要素が削られ、荒っぽい不良的要素が弱まり、仲間思いの青年となっています。
心理描写とトーン
小説では、心理描写に重きを置いているため、人間関係のギスギスした感じや緊張感が強調され、明日香が恋愛感情に芽生えるまでの過程が丁寧に描かれています。そのため、ホラー小説でありながら後半にいくにつれ恋愛小説的な側面も楽しめると感じました!
また、「“カラダ探し”を終えた時点での生存者だけが記憶を保持し死んだ仲間は記憶が削除される」という設定があるため、喪失感がより強烈に響きます。
一方、映画版では心理的な葛藤を簡略化し、テンポの良いホラー展開と青春劇として仲間との協力し合う事に比重を置いています。
そのため、小説では仲間からの性的暴行の未遂や女性同士のじゃれ合い(きわどい系)などの要素も省略され、観やすい形に整えられています。
その結果、謎は残るものの映画では、より万人受けするような仕上がりとなっています。
🔁 繰り返す日の違い
- 小説:11月9日
- 映画:7月5日(夏の舞台に変更)
👁🗨 カラダ探しの発端とルール
- 小説:明日香の友人・遥に頼まれ、学校の玄関から開始。遥のカラダを探す。
- 映画:礼拝堂から開始。カラダを探す対象が30年前の事件の被害者・小野山美子に変更。ルールが簡略化され、海外文献など独自要素を追加
🧑🤝🧑 キャラクターの追加・変更
- 小説:明日香/高広/理恵/翔太/留美子/健司/遥
- 映画:健司 → 清宮篤史に変更。翔太:ずる賢い→内気な頭脳派に変更。 高広:不良的要素が弱まり、仲間思いの青年に。
💭 心理描写とトーン
- 小説:心理描写が深く、緊張感や恋愛要素も強調。記憶リセット設定により喪失感が強い。
- 映画:テンポ重視の青春ホラー。小説にある過激描写をカット。観やすくアレンジ。
映画・小説を見た感想(観客が注目するシーンやテーマ)
映画版『カラダ探し』シリーズは、ホラー要素だけでなく“青春”や“友情”を強く打ち出しているのが特徴です。
X(Twitter)でも感想が投稿されており、
「グロ描写が控えめで物足りない」
「気軽にアトラクション感覚で楽しめる」
と様々な意見が見受けられました。
🔸個人的な感想
原作の小説を読んでいたので、設定やルールの違いを比較しながら楽しめました。
個人としては、ホラーや残虐な描写耐性がかなりある方なので余裕で観られましたが、ホラーや残虐な描写が苦手な友人は「怖いけどギリギリ観られる(怖いシーンは目を閉じながら)」と言っていたので、ホラー初心者や“初めてホラーを観る人”に試しにといった意味でおすすめできる作品です。



ちなみに、残虐耐性だけでいうと「グリーン・インフェルノ」をうわーと思いながら余裕で見られるくらいだよ!!



それって、どんな内容なの??



人間をパクパク食べるよ!!!



………。ブルブル
また、普通のホラー作品と違って“友達とわちゃわちゃしながら“カラダ探し”をこなしていくので、中盤の30分ほどは安心して観られる時間が続きます。さらには、その探している途中でAdoの楽曲が流れるため、“音の怖さ”が一気に和らぐのもポイントです。
親や友人と一緒に観ても気まずいシーンはなく、瑠美子が「彼氏に浮気されてたっぽい」とか軽く触れるくらいなのと明日香の最後のキスシーン程度。
原作では人間関係が崩壊していく生々しい描写が多くありましたが、映画では青春寄りの“キャハハウフフ”路線に変更されており、万人受けする作りになっています。
ただし、原作ファンからすると「かなりの改変がある」と感じる部分も多くあるのではと思いました。なので、「別作品として楽しむ」くらいの気持ちで観るとちょうど良いかもしれません。
個人的には、それぞれ違う部分を楽しめたなと感じましたが恋愛の描写部分については原作の方が丁寧描かれているのでその点では原作の方が好みでした。
好評ポイント
- 原作との設定・ルールの違いを比較しながら楽しめる。
- ホラー耐性が高くなくても、ギリギリ観られる“ほどよい怖さ”で、初心者にもおすすめ。
- 中盤は、友情シーンやAdoの楽曲で恐怖が和らぎ、安心して観られる時間がある。
- 残虐描写(ホラーの中では)や恋愛描写が控えめな方で、家族・友人と一緒でも気まずくならない。
- 青春寄りの演出でテンポが良く、万人受けする構成になっている。
注意点
- 原作と比べて人間関係や心理描写が大幅に簡略化され、“青春ホラー”となっている。
- 原作ファンは「かなり改変されている」と感じる可能性が高い。
- 恋愛描写は映画よりも原作の方が丁寧で、感情の深みを求める人には物足りないかも。
まとめ
映画『カラダ探し』(2022)は、ループする一夜を通して友情や恐怖を描いた青春ホラーです。原作小説は、重厚な心理描写をベースにしつつ、映画ではテンポの良い展開と爽やかさで“ホラー×青春”の新しい魅力を表現しています。
小説との違いを知ることで、物語のテーマやキャラクターの変化がより深く感じられると思うので、続編『THE LAST NIGHT』を見る前に、ぜひこの第1作を振り返っておくことをおすすめします。
\\\原作小説が気になる方にオススメ///



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